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韓国領空ギリギリの取材飛行

5月16日、韓国の領海付近、対馬海峡で海上保安庁の巡視艇と
韓国漁船との間で漁業取り締まりのトラブルがあった。

日本の巡視艇が日本と韓国の排他的経済水域(EEZ)の境界付近で、
底引き網漁をしていた韓国漁船2隻を見つけた。

当初日本側は日本側のEEZで操業していたと思ったらしい。
で、乗り移ろうとしたら逃走。
追跡し韓国側のEEZ内で停船したとき海上保安官19人が乗り移ったら
保安官を乗せたまままた逃走。韓国海洋警察庁の警備艇に接舷した。

結局、海上保安官がいろいろ装置を調べたところ、
日本側のEEZに入った記録は確認できなかったそうだ。

発生は午前。韓国海洋警察を加え調査中の巡視艇他を
読売、毎日が日没時間帯に空撮している。

最初に見た読売の紙面は、遠方から望遠で狙い、
さらにトリミングで拡大したと思われる荒い写真。
(2008年5月17日朝刊 読売新聞)韓国側のEEZ内で韓国漁船に接舷する海上保安庁の巡視艇(左)ら船団(16日午後6時54分、長崎県対馬市沖約50キロの上空で、読売ヘリから)
韓国領空ギリギリの取材飛行_c0015444_22533696.jpg


韓国領空にも近いから誤って領空を侵犯する危険を避け遠目で狙ったか
もしくは、燃料が底を尽きこれ以上の接近は無理だったかな。
撮影時間を見ると日没時刻ぐらいだし。明るさも厳しかったか・・・

と思ったんだけど、毎日の紙面を見てびっくり!
読売より後の撮影で船のすぐ上空まで飛んで空撮している!!
(2008年5月17日朝刊 毎日新聞)ロープを切り逃走した韓国漁船(右から2隻目)(16日午後7時54分、長崎県対馬西方沖約45キロの東シナ海で、毎日ヘリから)
韓国領空ギリギリの取材飛行_c0015444_22535092.jpg

両社とも機体はEC135。読売がP2(福岡ベースのコスモス)
毎日がT1(北九州ベースのオオルリ)かな。
P2のほうが若干足は長かったかな〜
でも両方ともだいたい航続距離は600kmぐらい

給油なしで往復可能だけど、現場で船を探すのに手間取ることを予想すれば
対馬空港で給油したかな?
韓国領空ギリギリの取材飛行_c0015444_21403698.jpg

「オオルリ」も「コスモス」も気象レーダーは装備していない。
(大阪読売の同型機「ヘリオス」はレーダーついているよね?)

気象用だけどこのレーダーをちょいと下向きにすれば反射率の高い船を
探す事ができると、聞いた事があるような。。

国境付近で起こっている事件の取材。自前でひこーきを持っている
新聞社ならではの取材でした。

遠路、洋上飛行おつかれさまでした。

返りは夜間飛行だったかな?それとも対馬で一泊&うまい魚をつまみに晩酌??
韓国領空ギリギリの取材飛行_c0015444_20202842.jpg

韓国領空ギリギリの取材飛行_c0015444_1354453.jpg





EEZ侵入勘違いか、海保と韓国漁船トラブル…対馬沖

 16日午前10時25分ごろ、長崎県対馬市沖の日本と韓国の排他的経済水域(EEZ)の境界付近で、対馬海上保安部の巡視艇「なつぐも」が、底引き網漁をしていた韓国漁船2隻を見つけた。なつぐもが立ち入りのため近付いたところ2隻は逃走し、2隻とも韓国側のEEZ内で停船。うち1隻は乗り移った海上保安官19人を乗せたままさらに逃走し、韓国海洋警察庁の警備艇に接舷した。

 日本側の3隻も同様に接舷し、2隻の操業位置を確認したところ、韓国側のEEZ内だったため、日本側は発見から約10時間後の同日午後8時30分に漁船の事情聴取を打ち切り、2隻を解放した。

 第7管区海上保安本部(北九州)の発表によると、韓国漁船は「第97セジン」と「第98セジン」。97号に乗り移った海上保安官が航跡が確認できる装置を調べたところ、日本側のEEZに入った記録は確認できなかったという。なつぐもはレーダーで確認した日本側のEEZ内にいる船舶を韓国漁船と勘違いしたとみられる。

 韓国漁船2隻が韓国側のEEZ内で停船したのは、なつぐもが発見してから約1時間後。97号になつぐもなど7管の巡視艇3隻から海上保安官19人が乗り込んだが、97号は同船と巡視艇をつないでいたロープを切断して逃走した。約40分後に約6キロ北の海域で韓国海洋警察庁の警備艇に接舷。7管の巡視艇3隻も97号に接舷した。この後、海上保安官が韓国漁船の操業位置の確認をしていた。

 韓国漁船が逃走した理由について7管は、韓国の国内法で底引き網漁が禁止された海域で操業していたためではないかとみている。

 7管の村田織彦総務部長は「結果的に誤認と言われても仕方なく、反省すべき点は反省したい。今回を教訓に、EEZ境界のきわどい場所でのレーダーによる特定をしっかりやっていきたい」と話している。

 対馬沖の日本のEEZをめぐっては、過去、韓国漁船の侵犯が多く、海保との間にトラブルも相次いだ。2004年5月には、逃走した韓国漁船に対馬海上保安部の巡視艇が催涙弾を発射し、船長が負傷。05年5~6月には、韓国のアナゴ漁船が海上保安官2人を乗せたまま逃走し、韓国海洋警察庁と海保の船艇が長時間にらみ合うケースがあった。

by pressaviation | 2008-05-23 01:59 | 新聞 | Comments(0)

新聞、テレビに見る航空取材合戦。報道飛行機たちの活躍を気が向いたときに書くブログ。その他のヒコーキネタ、新北九州空港の話題も。


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