CINEFLEX搭載 朝日新聞A109SP
2012年 06月 30日
防振カメラシネフレックスが搭載されたのは以前書きましたが、
航空雑誌にも記事が書かれていましたね
機体はイタリア・アグスタ A109SPグランド
流線型の美しいボディそのままにハイスピードを誇る
韋駄天機であります。
【写真:HND】
今年(2012年)春、新聞社のヘリとしては
始めて防振ジャイロHDテレビカメラが搭載されました。
(CX,産経共同運用のJA08CXは除く)
ネットの動画配信もあるし
朝日は使用事業として他の報道機関の有料飛行も行っています。
カメラはIKegami
防振ジャイロはCINEFLEX
小型軽量コンパクトですがちょいとお値段がはります。
【写真:CINEFLEXレンズ部が飛び出ていないタイプ 日本初導入だそうです】
朝日の109はテールブームに防振カメラを装備しているのが特徴です。
引き込み脚のよるクリアな視界は360度PANも可能ですが、
このCINEFLEX、電源が落ちた状態などでは
重いレンズ部が下を向くことが有ります。
日本テレビのB430などもこのCINEFLEXを装備していますが
TV局は高倍率42倍レンズを装着。この場合だとレンズ部がかなり
飛出す形となります。
後脚とテールスキッドの間にカメラを装着した場合
レンズ部が下を向くと、先に地面にレンズ先端がぶつかる可能性があるります。
そのため朝日機はレンズ長の短いFUJINON22倍レンズを装着しています。
もっともレンズが下を向いても水平にホバリングしてそのまままっすぐ降りればレンズは
ぶつからないのですが、きっと航空局からの横やりなんでしょうね
融通のきかないお役所ですから。。
それでも、エクステンダー、デジタルズームも装備しているので
かなりの高い高度からの撮影も可能です。
HD動画画質だと200万画素程度の静止画が撮れます
新聞2段ぐらいのサイズならいけますね。
さて、機体をみると
日本初の109SP。さすがイタリア機カッコいいです
コックピットはこれでもかというほどのグラスコックピット
キャビンは贅沢に1-3にシート配列
2列目は機内中央に1席。スチールカメラマンはここに乗るそうです
窓はもちろん開閉式
CINEFLEXのコントローラーも2列目、3列目どちらかも使えます。
収録デッキは2列目左側にXDCAMのハーフサイズのデッキが。。
ディスクの入れ替えは3列目からしかやりにくいかも。
大きなスライドドアは乗り降りしやすい
それに、立て付けというか作りが凄くしっかりしています
国産車のワンボックスカー並み!
ユーロコプター、ベルなんかよりいい感じに閉まります。
機体のカラーリングも美しいこの機体
どんな活躍を見せるでしょうかね。