TBS取材ヘリが・・・

最近話題沸騰の「はにかみ王子」、アマチュアゴルフの石川遼選手が
出場した関東アマチュアゴルフ選手権(千葉)でのTBSの取材方法を
日刊スポーツが取り上げた。

「遼クンに盗聴工作、TBS非常識取材」

日刊スポーツによると
【TBSの情報番組が大会前日、石川遼選手と同じ組で回る
競技者に小型マイクを装着してのリポートを依頼。
また、TBSの報道番組が無断でヘリコプターを飛ばして
石川選手のプレーを中断させた。】

とのことだ。

マイクの件は競技者に拒否されたそうだけど、この件を1面で伝えた
日刊の紙面にはTBSのMD902の写真が掲載された。

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ゴルフは集中力を必要とする競技、アドレスに入ったら、
ギャラリーはもちろん、TVの中継カメラマンも動いてはいけないし
スチールカメラマンは打ち終わるまでシャッターを切ってはいけない。
だから、ゴルフのプレーを伝える新聞記事では
ボールをインパクトする瞬間の写真は無い。

あと、どんな大きなプロの大会でも、ヘリからの空撮は無い。
(飛行船からっていうのはどこかの大会であったような気がするけど)
コース紹介のための空撮は大会前もしくはラウンド開始前に撮影される
全英オープンなんかで凄い俯瞰の映像があるが、
あれは恐ろしく高いクレーンから撮影されている。
騒音が出るとプレーに支障が出るから。。
これはちょっとでもゴルフをした事がある人なら常識だ。

TBSは「いつもより高い高度を飛んだ」と言ったそうだが
やはり配慮に欠けた取材だったと思う。

石川選手は会見で【「ヘリはそんなに気になりませんでしたよ。
周りに『上を見るな』と言われましたけどね」と笑った。】

それは石川選手が大物だから。。

ヘリからの空撮は、地上からは分からない情報を伝えてくれるし、
「現場の状況が分かりやすい」映像だが、阪神大震災などでも
問題になったようにその「音」には注意を払わないといけない。

報道は(情報番組の制作も)感覚とバランスが必要だと思う

空撮が無ければ大地震の状況を素早く分かりやすい映像で
全国に伝える事は出来ない。だけど救助の妨げになるような事が
あってはならない。やはりバランスが大事だ。

今回の事は、ゴルフやスポーツの現場を知らないディレクター、デスク、記者が
「ちょっと違った視点」を狙いすぎた結果だと思う。
社内のスポーツ担当記者に「こんな事考えているんだけど」と
相談してみるときっと「やめた方がいい」と教えてくれたと思うんだけど。

一人や少人数で企画や取材方法を考えるのではなく、
制作現場や、社内で
「こんな取材やろうと思うんだけど、おもしろいと思わない」と他の人に
聞いてみる、騒いでみる、相談してみる。
そうすると、他のディレクター、記者、デスク、プロデューサー
カメラマン、音声、VEだれかが
「それはここが問題になるかも知れないからこうすれば」と
気づく人が必ずいるはずだ。

このヘリを取り上げた日刊スポーツの記者は、
「気が散るのにうるさいヘリだな」思ったから記事にしたんだろうし
カメラマンは
「ゴルフの大会を空撮するヘリなんて普通いないだろ」と
思ってTBSヘリにシャッターを切ったんじゃないかな。
この感覚をもった人がTBSにもいるはずだ、自分の局が
大会の空撮をする事を知っていれば止めたでしょう。

今回も「そういえばゴルフの空撮って撮った事無いよな、何でだろう」と
TBSの誰も思わなかったとしたら残念だ。

TBSはS-76とMD902を取材機にしているけど、
今回はMD902を使用していた。
テールロータが無く、最も騒音の低いヘリの一つなんだけど
普通の人はそんな事は誰も知らない。ヘリの音はやはり騒音なのだ。

報道ヘリがウルサいだけの代物と、一般の人に思われないように
「感覚とバランス」が必要だと思う。


あっ、ワイヤレスマイクの件はどうかって?
それは書くまでもない事ですよね、
努力するスポーツ選手には敬意を払わないと行けません。
タレントと勘違いしている人がいるようです。。
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by pressaviation | 2007-06-06 21:56 | テレビ | Comments(0)

新聞、テレビに見る航空取材合戦。報道飛行機たちの活躍を気が向いたときに書くブログ。その他のヒコーキネタ、新北九州空港の話題も。


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