日の丸飛行機事情2・・・ホンダの挑戦
2007年 05月 27日
前の記事でうっかり(?)書き忘れた
あのHONDAが作った小型ジェット機。
HONDA製だけど、製作はアメリカに作った子会社で行われている。
これはなかなかイイ!
この機体何が凄いって、エンジンがHONDA製!!
F1でもシャーシとエンジン作っているところは数えるくらいしか無いのに
機体とエンジン両方作っているなんて!!
そのエンジンがなんと主翼の上につけられているのも凄い!
(ウイングレットの角張った立ち上がり方は“最新”ちっくではないですが・・・
基本設計からは、ちょっと時間が経っているのかな〜)
そもそもホンダの創始者、本田宗一郎氏はヒコーキ好きであったようだ。
空を飛ぶ事に夢を持っていたんだね〜
ホンダのバイクのエンブレムを見ると
羽根が生えているもんね
本田宗一郎がつくった「本田航空」という小型機を運行している会社が埼玉県の「ホンダエアポート」にあるんですが、そこのHPを見ると
『1916年、23歳のアメリカ人飛行家アート・スミスが来日しました。
この飛行を見た少年、本田宗一郎が持ち続けた空への夢。
「人類の夢である大空への憧れを青少年に実現させてやりたい。人と社会のために空をもっと身近にしたい」
この願いは1964年、我が国の民間航空の発展とスカイ・スポーツの育成を目指した飛行場
"ホンダエアポート"の基礎へと確かな第一歩を踏み出しました。
「空の産業は安全であればこそ発展が望めるのであって、
不安全なことがあれば、いくら優秀な機材を投入しても何の役にもたたない。
本田航空は安全を売れ、また安全なくして企業なしと自覚すべきである。」
創設者 本田宗一郎の思想は今も「安全」に徹することとして、本田航空の中に一貫した流れを形作っております。(中略)
「大空と人と人のふれあい」これが本田航空の精神です。 』
いやー凄いじゃないですか宗一郎!
空への思いは創業者亡き後も引き継がれ
1989年にミシシッピ州立大学ラスペット飛行研究所と提携、
実験機MH02を完成させた。この機体高翼式で、前進翼のジェット機!
1993年に初飛行に成功(このときはホンダエンジンではない)
この機体現在は茂木のホンダミュージアムに展示されている。
この研究を基礎に、Honda Jetを開発、2003年12月に
ピードモント・トライアド国際空港で初飛行を行ったそうだ。
搭載されているホンダが独自で開発したターボファンエンジン
HF118は、ゼネラル・エレクトリック社と提携して
ビジネスジェット用として他社へも売り込んでいるそうだ。
機体へのエンジンの取り付けかたは特徴的で
主翼の上にジェットエンジンを乗せている。こうする事で
室内を広くする事が出来たそうだ。Hondaらしい、アイデアだと思います。
YS11の発展型計画機「YS11J」の完成予想図でも
似たような方法は見られるけど・・・
去年の秋に受注を開始したHonda Jet。
販売ではパイパー社と提携、全米5地域・14拠点で展開
サービス網も確立させたている。
パイパーとの提携は単発ジェット機を手始めに
ビジネスジェットを手がけようというパイパーにとってもいい話だと思うな。
Honda Jetのスペックは
パイロット1or2名
乗客5〜4名
座席数 6席
全長12.5 m 全幅12.2 m 全高: 4.1 m
最大離陸重量4,173 kg
エンジン 本田技研工業製 HF118ターボファンエンジン × 2
最大離陸推力 7,424 N (757 kgf) × 2
巡航推力1,873 N (191 kgf) × 2
最大速度: 778 km/h 航続距離: 2,037 km 燃料消費率: 3.3 km/kg
最大運用高度: 12,497 m 離陸距離: 807 m 着陸距離: 694 m
今、はやりのVLJサイズと言った感じですね、
ホンダは日本での需要はあまり見込んでいないようですが(悲)
沢山日本の空も飛んで欲しいな。
新聞社なんかの報道機として考えた場合はちょっと
足の長さ(ランディングギアじゃないですよ^ ^;)が足りないかな〜
あと500kmくらいは欲しいところですかね。CJ1くらい。。
そろそろターボプロップ機シャイアン2をジェットに代えたいと思っている
毎日さん。サイテーション501を更新したいなと思っている産経さん
いかがですか?
とにかく、今一番売れそうな期待の日の丸(?アメリカ製だけど)飛行機
だと思うな。
1号機の引き渡しは2010年に行われる予定だそうだ。
動画があったので、是非見てください。カッコいいです!