ジェネアビ王国ならでは。アーノルド・パーマーさんのヒーコーキ人生

名プロゴルファーのアーノルド・パーマーさんが9月25日に亡くなった。
87歳だった。

ゴルフ界からはもちろん追悼の声がたくさん聞かれたが、セスナ社の会長で
長年パーマー氏の友人でもあった、メイヤー会長は

「彼はプロゴルファーというより、プロパイロットだった。常に航空に情熱をもやし続け、
ビジネス機業界では職業パイロットとして重要な役割を果たしてきた。
プロスポーツ界で飛行機を操縦るす人はいるが、彼ほどの人はいない」
と語ったそうだ。

そう、PGA通算62勝、プロ92勝の偉大なプロゴルファーは、
飛行時間19,000時間(!)を誇る、超ベテランパイロットでもある。
世界一周飛行も行うなど、ベテランエアラインパイロット以上の飛行時間。

1955年、30歳を過ぎて小型飛行機のライセンスを取得。最初はセスナ172を
借りてツアーを転戦したそうだ。重いゴルフバックはちょっと172には辛いかな?
なので、1961年双発レシプロのエアロコマンダーの中古機を32000ドルで購入。
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【写真:おー!リアジェットも乗っていたのか〜:netから】
(ちなみに、このエアロコマンダー500シリーズ量産1号機の
エアロコマンダー520は朝日新聞が購入。)

その後エアロコマンダーを更新。
1975年代にはセスナ最初のビジネスジェット サイテーション500を購入、
以来、数機買い換えサイテーション680は「3番アイアン」と呼び
操縦を楽しんだそうだ。

最後はサイテーションX!
この俊足サイテーションXの量産1号機が引き渡された1996年8月29日
受け取ったのはパーマー氏その人でした。

氏いわく「私はこの飛行機の完成を首を長くして待っていた。この飛行機がまだ
開発段階にあった時から、私は何度もセスナ社に足を運び、
話を聞いては興奮したものだった。だから、いよいよ現物が出来上がった今、
私はこの飛行機について何もかも知っているような気がするが、
本当はこれからわくわくする飛行がはじまるのだ」
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【写真:サイテーション(左)・コマンダー(右)】
どんだけ飛行機好きかよくわかります。
この、サイテーションX マッハ0.92を叩き出す俊足。
試験飛行中には軽いダイブにいれて、0.99も記録しているそうな!
長らく、コンコルドの次に早い民間機だった。

パーマー氏最後のフライトは2011年。愛機サイテーションXを駆って
パームスプリングスからオーランドまで自分で操縦した。
途中のセクターの管制官たちはパーマー氏に、「いつまでも健康を祈る」と
粋なメッセージを送ったそうだ。

そして、FAA(アメリカ連邦航空局)はこの最終フライトの交信テープを
パーマ氏に記念に送った。
日本じゃ考えられない、おしゃれな事しますねFAA。
JCABでは絶対ムリ(笑)

アメリカのジェネアビのスケールのでかさを感じるお話でした。

RIP...Mr.Palmer.

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by pressaviation | 2016-11-16 16:20 | 飛行機話 | Comments(0)

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